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宴会部長の戯言

クラシック・アコーディオン奏者、大田智美のブログ。日記、コンサート情報、その他いろいろ、ぼちぼち書いています。

<ヴィオラB∞C> 

2017年になったと思ったら、いつの間にか2月も半ば。
一か月半も何をやっていたのだろう・・・

という年ではありません、今年は!

2月13日のHORIZON公演に向けて、練習あるのみ!の日々を過ごしておりました。
とはいえ、他にやるべきことも減ってくれるわけでもなく、
時間と体調の管理って大事だぁ、と実感。
学生の時って自分では「忙しいよぉ!」と思っていたけど、
今から考えたらやっぱり時間あったんだな・・・。

というわけで、
HORIZON《ヴィオラB∞C》赤坂智子×大田智美、
お陰さまでほぼ満席のお客様にお越しいただき無事に終演いたしました!
バッハ、細川俊夫、高橋悠治、ピアソラ、名曲揃いのハードプログラムでしたが、
赤坂さんとのリハーサルはとてもクリエイティブな時間で、
音楽の楽しさ、美しさ、難しさをたくさん感じる日々でした。
また、ベルリン在住の赤坂さんなので、久しぶりにドイツの話をしたり、
初対面とは思えない、はじめましてでした。

終演後にホール前で。
HORIZON終演後に 近江楽堂はこちら

また、本番数日前には、ヨーロッパから帰国されたばかりの細川俊夫先生にも
演奏を聴いていただき、アドヴァイスを受けることができました。
本番も会場にお越しくださり、演奏前には作品について、アコーディオンについて、
「聴く」ということについてなど様々なお話をしてくださいました。

アコーディオンの「音」と「色」そして「空間」の世界を飛躍的に広げた作曲家と言っても過言ではなく、
1979年に作曲されたソロ作品「メロディア」はクラシックアコーディオン奏者にとっては
一種のバイブル的存在だと思います。
細川俊夫:メロディア(ナクソスミュージックライブラリー)
厳密に記譜された"タイムレス"の音世界。

来年には新国立劇場でオペラ「松風」の日本初演も。
2011年にヨーロッパ各地で初演されて以来、やっと日本でも観ることができます!
今から楽しみ!

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category: コンサートレポート

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1月の公演、武満徹作品「系図」がテレビマンユニオンチャンネルに登場 

今年1月30日、山田和樹指揮・日本フィルハーモニー交響楽団の
マーラーチクルスで演奏参加した、(その際のブログ記事はコチラ)
武満徹「系図」の動画が、テレビマンユニオンチャンネルに
アップされておりますので、こちらでもご紹介♪

テレビマンユニオンチャンネル:武満徹「系図」

動画は抜粋なので、終盤のアコーディオンソロの部分が
入っていなくて、ちょっと残念ですが・・・。

今年は武満徹没後20年ということもあってか、
4月にもNHK交響楽団の定期演奏会で「系図」の演奏機会があります!
コンサート詳細はこちら
ぜひ一度、会場で生演奏を聴いていただけたら嬉しいです♪

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井上芳雄による「夜と霧」東京公演、無事終了! 

「夜と霧」の東京再演、無事に終了しました。
さすがのプリンス、井上さん。連日満員御礼。
当日券も抽選だったようで。。
リーディングということで会場も大きさを抑えての場所だったので、
チケットがなかなか手に入らなかったファンの方も多かったのでは・・・。
初日を除いて平日昼公演だったにもかかわらず、
ご来場くださったお客様、本当にありがとうございました。


・・・いやぁ、長いようなあっという間だったような一週間。。

今回のパンフレットは写真たくさんの豪華版!
今回の公演パンフレットの中身はこんな感じ!

前回の新潟・釜石での初演から約1年半が経っているのですが、
リハーサル初日に音を出した瞬間、あっという間に「夜と霧」の世界に
引き込まれていくようでした。さすが宮川彬良さんのメロディーです。
でも、そこには確実に時間の経過があり、井上さんの朗読も
私たち二人の音楽も、前回のそれとは明らかに違っていて・・・。

16日に初日を迎え、そこから連日の公演で20日(土)に楽日、
計5公演だったわけですが、数字の印象とは裏腹に、
最終日にはこれ以上できない・・・と思うほど、
日を重ねるごとに、重たい何かが自分の中に蓄積されていきました。
井上さんご自身は、もちろん比べものにならないくらい大変な毎日だったはずですが、
日に日にフランクルと一体化していくような、渾身の舞台。
毎回、公演が終わり、舞台袖に入ってフランクルから井上芳雄に戻るとき、
溜息とともに、よろめくように歩いてくる姿が印象的でした。

そして、今回は能舞台ではなくホールだったので、舞台演出も様変わり。
公演中はネタバレに近い形になってしまうので控えていましたが、
ここで重要な役割を果たした機材たちをちょっとだけ。。

これに後ろから照らされた井上さんがゆっくりと歩いていきます この窓から見える光景は・・・
これに後ろから照らされ、井上さん登場。

それにしても、これらが活躍している最中は自分も演奏しているので、
会場全体がどんな雰囲気なんだか、ほとんど見れなかったのが残念・・。
まあ、毎回舞台に立っている場合はそうなので仕方ないですが。。

そして最後に一枚。
全公演終了後、出演者3人と上演台本・演出を手掛けた笹部さんと。
終演後に。

井上さんはこの舞台をライフワークにしたいとおっしゃっているので、
近い将来、また再演の機会があることを願って・・・。


そうそう、お知らせをひとつ。
今回の公演期間中に、2014年初演時のライブ録音版CDが発売になりました。
会場ロビーで販売されていましたが、今はりゅーとぴあのオンラインショップで買えるようです。
ご購入はこちら
限定数生産のはずなのでお早めにどうぞ♪


・・・うーん、フランクル(=井上さん)の言葉とアキラさんのメロディーが
しばらく頭から離れなさそうだな。。



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2月に入って・・・ 

1月末の「系図」から続けて2つのコンサートがあったのですが、
こちらで紹介しきれず・・・ごめんなさい。。

せっかくなので・・・少しふり返ってみようかと。。
2月に入ってすぐに、現代音楽アンサンブルTokyo Ensemnable Factoryの演奏会にて
山本哲也さんの作品「山羊の時間」の日本初演に参加させていただきました。

トウキョウ アンサン「ナ」ブル ファクトリー!

こちらで代表の近江典彦さんが設立意図やプログラミング趣旨を熱く述べられています!

現代音楽というと、クラシック音楽以上に敷居が高い、わからないと思われる方もいらっしゃると思いますが、
同時代を生きている作曲家がどんな音楽を創造するのか、それに演奏家がどう向き合うのか、
そもそも音楽とはなんぞや?と、好奇心を持って覗いてみると、
新しい発見や思わぬ収穫があるかもしれません。
そんな、知らない道を散歩して探検するような気持ちで、コンサートに足を運んでいただけると嬉しいです。

クラシックの名曲も、当時にしてみたら現代音楽、色々と批判にさらされた作品も多くあります。
そんな出発点でも、長い時間をかけてその時代を生きた人々に作品が育てられてきました。
今日、新しく生まれた音楽、自分が初演を体験した作品が、
もしかしたら後世に長く残るかもしれない、なんて思うと、ちょっとわくわくしませんか?

特にアコーディオンはまだまだ新しい若い楽器で、レパートリーには現代の作曲家の作品が欠かせません。
楽器も作品も、もちろん演奏家も、演奏会に来てくださるお客様に支えられて、育てられていきます。

今年もこの先、新曲初演の予定が入ってきています。
私自身もまだ楽譜を手にしておらず、どんな出会いになるのかドキドキ・・・。
難産になるかもしれませんが、素晴らしい作品の誕生になるよう、力を尽くしたいと思います。


そして、その2日後には久々にピアノの長見摩耶さんと、
アコーディオン&ピアノのデュオコンサート。

サンデー・マティネ・コンサート Vol.154!

せんがわ劇場のサンデー・マティネ・コンサートは、
バラライカとのデュオ、ソロと出演させていただき、今回が3回目。

朝起きたら、雪積もってる!!とちょっと焦りましたが、
幸いコンサートが始まる時には晴天に恵まれ、
寒い中、開場前からたくさんのお客様が並んでお待ちくださいました。
さすが154回を数えるシリーズ、地元のお客様にすっかり定着していて
今回も満席、ロビーのモニターでご覧いただいた方もいらっしゃったようで・・・。
45分間、弾いて喋ってとあっという間でしたが、私達自身もとても楽しませていただきました。
地元に、気軽に音楽を楽しめる場所が定着しているのは素敵ですね♪

長見さんとは5月にもコンサートがあり、現在プログラムの最終選考中。
アコーディオン&ピアノ、似ているようで異なる面白い組み合わせです。
こちらでもまたコンサート情報をお知らせいたしますので、ぜひお越しくださいませ。



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Cafe Montageでコントラバスと♪ 

ちょうど観光シーズン真っ只中の10月の連休に、
京都で魅力的な企画を続けているCafe Montageでのコンサートで演奏してきました!

Gubaidulina@Cafe Montage

コントラバスの佐藤洋嗣さんからお誘いをいただき、初デュオ共演♪
佐藤さんは、アンサンブル・ノマドでの演奏や北村聡さんとのタンゴなど、
多ジャンルで活躍されているコントラバス奏者です。
11月18日に佐藤さんのリサイタルでご一緒させていただくので、
その一部プログラムを関西でもぜひ!ということで。

そして、プログラムはオール・グバイドゥーリナ作品!
日本ではなかなか実現しなかった貴重な機会でした。

前日の会場リハーサルの時には、オーナーの高田さん、
お手伝いをされている玉井さんと私達4人で、
舞台配置や照明を、あーでもないこーでもないと言いながら色々試し、
最終的にとても集中力の高まるような雰囲気に!
楽譜が見えるのか、合図は見えるのか、という不安は
高田さんの見事なアイデアでばっちり調整してくださいました。

そして、玉井さんが本番の様子を撮影してくださいました~。

2015年10月11日(日) 20:00開演「S.グバイドゥーリナ」 アコーディオン:大田智美コントラバス:佐藤洋嗣ソフィア・グバイドゥーリナ:前奏曲集 - Preludes(Etudes) for Doublebass(1974) より「深い淵の底から」- De Profundis (1978)「十字架に」 - in croce(1979)

Posted by Cafe Montage on 2015年10月27日

暗い中に浮かび上がる、コントラバスとアコーディオン、そして影・・・
このままフライヤーとかに使えるのでは、というくらい良い感じの写真ばかり。
お陰様で、忘れられないコンサートのひとつとなりました。
Cafe Montageのお二人、そして佐藤さん、ありがとうございました!

それにしても、京都はすごい人出だったな・・・。


さて、今月も東京で佐藤さんとご一緒します!

「佐藤洋嗣 コントラバスリサイタル」

京都で演奏したグバイドゥーリナの in croce と共に
ピアソラのLe Grand Tango をご一緒します!
グランタンゴは以前やったチェロ版とは調が違う楽譜で挑むので
まさに新曲のような緊張感・・・。 いやそれ以上か・・・?

11月18日、杉並公会堂で19時開演です。
もちろんコントラバスソロ、そしてギター3台とコントラバスの作品も必聴!
皆様、ぜひお越しくださいませ~。

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